センチメンタルの涅槃

読書、漫画、映画感想用。中二病と喪女をこじらせた24歳。吾妻ひでお、山田花子、真造圭伍、九井諒子などが好きです。ボーイズラブの話多し。

正月で暇だし2016年にハマったものでも振り返る。(※今回はハイローの話しかしません)

私の2016年を構成したもの。

 

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 以上。

(ところで私は2016年の前半、何を楽しみに生きていたんだろう…火アリかな…あれも工と窪田正孝が出ていた…)

 

 

申年ということで年女でもあった2016年は私にとってはかなり変化の年で、新卒で入った(ブラック)会社と激モメして無職になったりそれまでに2度話し合いの場を設けられたり向こうが社労士なんかを出してきたりこっちも労働基準監督署や法テラスに駆け込む事態となったりしたのだが、所詮、20代前半程度の小娘如きがいくら、労働基準法を遵守しろ労働者の権利を守れなんて騒ぎ立てたところで世界は動くわけもなく逆に「会社なんて理不尽なことがあるのが当たり前だよ」なんて説教されたりなんかして、結局のところ、東大で美人でユーモアもあって電通でそして死ななきゃダメだったのだった。革命にはジャンヌ・ダルクが必要なのだった。死んだ後に世界が変わったって自分はそれを見られないんだから何の意味もねえ。糞喰らえだ。

2016年前半にジャンヌ・ダルクにならなくて良かった(なれないだろうが)と思ったのは、死んでたらユーリが見られなかったとかそういうことでもなくて(そういうことでもあるが)、2016年前半で自己の歴史をシャットダウンしていたら、きっと出会えなかったであろう自己に出会えたからだ。

去年時点の自分は、まさか一年後、今の会社で今の職についていることを想定もしていなかっただろうし、マイルドヤンキーについての卒論を書き散々EXILE的な文化をdisりまくった自分が↓

 

blog.livedoor.jp

 

よもやその約1年半後、登坂くーん!!!!とかきゃあきゃあ言って、カラオケで三代目JSBの歌をノリノリで歌うような人間になるとは思っていなかった。人生は分からない。

 

いきなり話が矮小になった。

 

 

ハイローの話。

 

ところで、矮小な話は続きますが、2016年年末、意気揚々と冬コミのカタログを開いた私は愕然としました。

 

「どうなってるんすか琥珀さん! オタク界でハイロー盛り上がったんじゃないんですか琥珀さん!! 全然スペースないじゃないですか琥珀さん!!!!!」

 

「ユーリなんて、どうせ銀盤もあるし通販で出るし後でもいいんだよ!! 雨宮兄弟や●代目やハ●羽●がなくて何が冬コミじゃ!!!!!!」

(※ユーリ本10冊以上買ってる奴が言うことではない)

 

これは結局のところ、支持層の問題で、アニメオタクよりもジャニーズファンの方が数は多いかもしれないが(わからんが)、絵心ある人は、とうらぶだの松だのユーリだのに密集しがちのため、同人のクオリティは前者の方が格段に高いみたいなそういうことなのかもしれない。

でも私は絵心ある人にもハイローにハマって欲しいので、これまで散々、腐女子的に何故ハイローが素晴らしいかをプレゼンしてきたわけだが、

 

 

①ハイロームービーの応援上映にいき、「今は亡きタツヤさんの影が離れない琥珀さんに、愛は自分の方に向いていないと分かっていながらも、それでも彼のためになれればと黙って寄り添い続けた九十九さんが、最終的には、何とか琥珀さんを自分の方へ必死で振り向かせようとするトライアングル・ラブストーリー」という構造に心を打たれる話↓

barakofujiyoshi.hatenablog.com

 

 

②雨宮兄弟が三兄弟という設定にしたことが、如何に物語に深みを与えているかと、登坂広臣のアイドル映画としては1億点ということを語っている話。私は確実にここで、クールでマイペースでツンデレっぽいのに根は甘え上手っぽい可愛さを併せ持つ登坂にオチた↓

barakofujiyoshi.hatenablog.com

 

 

③延々、雨宮広斗のことしか考えられなくなった結果の補完妄想

barakofujiyoshi.hatenablog.com

 

2017年もしつこくハイローの話をしたい(決意表明)。

もちろん、相変わらず「ハイロー?なんかEXILEが出てるやつでしょ笑」と一笑に付す周りの奴らに布教するための、映画版円盤の予約もバッチリである。

なにせ、ドラマ版は20話もあるし、後半なんか、ファンでさえ、「これ、いる???」ってくらい回想回想しつこい回想ばっかでダルくなってきたりもするので、順番としては、

 

2時間ダイジェストで何となく世界観を把握できる映画を観る→各々の掘り下げがあったり、ムゲンの過去がわかるドラマを観る→ここに至るまでの流れを把握した上で映画を観る→詳細やストーリーを理解した上で、細かいやり取りや設定に目を向けたり萌えたりするためにドラマを観る→その上で出た疑問を解消するために映画を→以下ムゲンループ

 

ということで、元旦からhuluにて、ドラマ版ハイローをもう一巡してみたわけだけれど、そこでようやく気付いたこと、そして③を書いた時点から現在までに生まれた、もう少し語っておきたいことなどを書いていきたい。

どれも、 私が如何に、ハイローを真面目に見てなかったかよく分かる話だが…

 

 

ようやく気付いたこと ①コブラの職業

 

これほんと、 お前、今更かよ!?って感じ満載だが、あの、コブラって、ガソリンスタンド屋だったんですね…

山王連合会は、主に商店街の息子を中心とする構成で、ヤマトはバイクの整備屋、テッツは銭湯、ダンはコンビニ?みたいな商店、とかそれぞれ職があったけれど、総長であるコブラは何してんだろとか思っちゃってたわけですよ。まさか総長が無職じゃカッコつかんし。

と思ったら、全然映ってましたね。コブラが一人黄昏ていることの多いあの場所、家なんすね、ガソリンスタンド屋なんですね…

 

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1話で、山王連合会の奴らがたむろっていた(そしてそのすぐ後に割られた)あの車、コブラんちのやつなんですね…理解理解(遅い)

 

しかし、ようやくコブラの職業を理解した故に、私の中では新たな疑問とそこから導き出される邪推が生まれることとなった。

 

疑問というのは、幼少時コブラの「俺んちも、夜まで仕事なんだ」という台詞。

いやまあおかしくはないのだけれど、仮に、コブラの親もガソスタ屋だったとすれば、あんな職住近接型なら、一応、家に帰っても親の顔くらいは見れそうなもんである。

ITOKANに見られるように、さほど公私がきっちりと分かれていないところが、山王商店街のカラーではあるのだから、親が商売をしているすぐ近くで、子供が遊んでいるみたいなことがあってもおかしくはない。だからヤマトの場合は、「母ちゃんパチンコ」というアリバイをわざわざ持たせているわけじゃないか?

しかし、コブラの口ぶりだと、「家帰っても親は仕事だから誰もいない」みたいな感じ。更によく考えると、コブラの両親は劇中に登場していない。

過去軸だけでなく、現在軸でも。

 

そしてこれは前から不思議に思っていたことだが、コブラにまつわるもう一つの大きな疑問は、山王時代とムゲン時代での大きなキャラ変である。

してみるとこれは、「EXILE紀年」(なんだそれ)とは、時間軸が逆である気がする。

というのは、コブラを演じている岩ちゃん(岩田剛典)という人は、元々、色黒でゴツいゴリラみたいな風貌だったのを、HIROさんに、「岩ちゃんは笑ってた方がいいよ」と言われたのや、世間の需要に合わせて、キラキラ爽やかでワンコのような愛くるしい笑顔が魅力的な王子さまキャラに変更した結果バカ売れした人間である。らしい。

あまりにもパスポートの写真と人相が変わりすぎていて、登坂と一緒にロス旅行に行った時に、出国審査や入国審査といった審査の度に止められたみたいな話をしていた。

 

しかし、ハイロー世界では、

過去であるところのムゲン時代は、如何にも明るくて無邪気なカワイイ後輩ワンコ系、自分のサインを書いちゃうようなお茶目な一面を持っているキャラクターであった。

 

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しかし、山王連合会時代になると、皆が騒いでいるのを黙って聞いているような、たまーに喋る時も眼光鋭くドスのききまくった低い声であるような、クール系のキャラと変貌する。

私もHIROさんと同じく、「岩ちゃんは笑ってた方がいいよ」派なので、ムゲン時代のコブラカムバーーーックって感じではあるのだけれど、

(しかし岩ちゃん自身の魅力は、ずっと陽のあたる勝ち組人生を歩んできた者ゆえの常にどこか余裕綽綽の感じと、一方で、俺は本来たかがJSBパフォーマー如きで終わる男じゃないという闘志というか野望というか選民意識というか生来の負けず嫌いさが言動ににじみ出ているのを隠しきれていないところにある。と思っている。)

 

とはいえ、このキャラ変には何か意味があるはずで、そのうちスピンオフで描かれることに期待したい。そして、この空白に、「岩田がコブラをやっている意味」と「家に誰もいない(家族が描かれない)謎」が生きてくるのではないか。

 

岩田がコブラをやっているという意味というのは勿論、

世間の需要に合わせてキャラ変(ついでに人相もかなり変わった)した岩田というEXILE紀元での物語が、おそらくは、「山王や街を守るために、自らに“総長”というキャラクターを付していった」コブラの物語にトレースされるのだろうし、

その“きっかけ”は、多分、実の家族絡みの気がする。

 

いやーでもなー家族絡みは雨宮兄弟でやったからなーネタ被りするからどうだろうなー

と思ったけど、チハル裏切りや美保ダウトで働くの理由も、両方「父親の借金」でネタ被りさせたハイローだから分からん。

何なら、雨宮兄弟だって言ってしまえば「親の借金」ネタだし。

困ったときのクルマ突っ込みと親の借金。

 

このように、ハイローの大きな魅力の一つは、描かれないことが多いゆえに意味と空白を考察する楽しみがあるのだが、しかし、適当にその場のノリで作っているように見えて、この正月のドラマ一巡で、実は設定や配役には結構ちゃんと意味と必然性があることに今更気が付いた。

 

 

ようやく気付いたこと ②配役の意味

 

先程、「コブラを岩田がやっている意味」と書いた。

最初見た時はLDH所属のアーティストに全然詳しくないからよく分からなかったのだが、っていうかこれまでに何百人も指摘しているだろうけど、ここにきて、配役の意味に気が付いて感銘した。これも、今更?って話。

 

なるほど、琥珀さんはAKIRAでなければいけないしコブラは岩ちゃんでなければいけないし、「RED RAIN」で、雨宮雅貴が大事なUSBを託したのが、琥珀さんである理由もすんなり呑み込める。あれは、ハイローの「物語」として理解しようとするから「???」なのであって、EXILE紀年の物語として捉えれば、絶対にああでなければならないのがわかる。

いや配役といったが正確には配役ではなかった。「役」があって「役を演じる人物」が割り当てられるのではなく、はじめに「人物」がいて、それから「役」が作られたはずだ。

 

琥珀(AKIRA)とタツヤが二人で始めた「ムゲン」というグループは、いつしか巨大・強大化する中で、統率が取れなくなっていく。ヤマトなどムゲンの古参メンバーからも「昔はこんなんじゃなかった」「知らない奴が増えた」などという不満が出るようになる一方で、ムゲンを創設したタツヤや最初に仲間になった太田などが、それぞれ自分の生きる道を見つけ、大人になっていき、取り残された琥珀だけが楽しかった頃の「ムゲン」という居場所に執着していく。

家村会によるタツヤの死や九十九の昏睡をきっかけに、ムゲンは解散し、そのメンバーとスピリットを継ぐのが、コブラ(岩田)率いる山王連合会である。

 

なるほど!!!EXILEじゃん!!!

「昔はこんなんじゃなかった」「知らない奴が増えた」そして、古参メンバーはどんどん去っていく。

でもな、生き残るためには、変わっていかなければいけないんだぜ!変わることと仲間を捨てることは全然違う!というのがHIROさんが突きつけるアンサーか

そもそも、三代目のオフィシャルサイトのTOPも、

EXILEの想い・信念を受け継ぐ伝説的ダンス&ヴォーカルグループ」

って、結局単純にあれっすね、「伝説的」とか「受け継ぐ」とかが好きなんすね

 

というのはさておき、そう考えると、

ムゲンの総長が、EXILEパフォーマーで最も知名度が高いだろうAKIRAで、その後を継ぐコブラが、三代目JSBのパフォマー1の人気者、岩ちゃんだっていうのも納得がいく。

 

ムゲンと因縁の深い雨宮兄弟が、TAKAHIROと登坂広臣なのも同じ理由か。EXILEのボーカルと三代目JSBのボーカルってことか!!なるほどね!!(遅い)

更に、この理屈でいけば、ムゲンと雨宮兄弟に因縁が深く、最後は、AKIRAとTAKAHIROがタイマンで戦っているのも、レッレで雨宮雅貴(TAKAHIRO)が琥珀さん(AKIRA)にUSBを渡しているのも必然性がある。

EXILEの、パフォーマーの要と、ボーカルの要、この二人が力を合わせて、迫り来る苦難や脅威(文春砲とか)と戦う、これ以上ベストな布陣があるか!?

 

更に更に、この「ハイローを、ハイローの物語ではなくEXILE TRIBEの話として捉える」手法を当てはめていくと、私があれだけ萌え萌えしていた、映画での

「広斗×スモーキー」にも、大きな意味と必然があったことが分かった。

っていうかそもそも、これも初めて気がついたのだが、私の見逃しだったら恐縮だが、あれ、「ドラマ時点」では、雨宮兄弟がSWORDを再来したのは、「いなくなった長男を探していたから」だと、まだ説明されていなかったのか!

あいつらは長男を探している、という先入観が強すぎて気が付かなかった。

 

ということで、「THE MOVIE」で初めて、雨宮次男と三男は、長男を探すためにSWORDをウロウロしていたことが分かった、ということが分かったのだが、雨宮兄弟の末っ子である広斗は、長男がどうやら無名街に顔を出していたらしいという情報を掴み、ルードボーイズのリーダーであるスモーキーに会いに行く。

そんな中で、ダウト等との抗争に巻き込まれたりなんやりしているうちに、広斗とスモーキーの交流が深まっていくわけで、それが大変萌えるのだが、ハイローの「シナリオ」的には実はこの交流、「萌える」という以外にそんなに意味がなかった。(勿論萌えるというのは大きな意味だが)

というのは、スモーキーの妹であるララを助けることを引換に、広斗はスモーキーから兄に対する情報を得ようとするのだが、結局、一年前?くらいに顔を出していたらしいみたいなあやふや情報以外は特に有力なことを聞けず、「RED RAIN」でその情報が生きたかっつーと別にそんなにだったはずだ。

 

じゃあ、あれは何だったんだよ??

という疑問が出てくるのだが、エグザイルトライブ的にはちゃんと意味があったのだ。

 

というのはですね、ドラマで、コブラはね、確かスモーキーだけ攻略してないんですよ!!! 乙女ゲー的な意味で!!!!

 

これも、私はそんなにハイローを真面目に見てなかったことがよくわかったので見逃しだったら申し訳ないが、確かそうだったはずである。

考えてみれば、鬼邪高校の頭である村山さんは、割と最初からコブラちゃん大好きであった。

最初ITOKANにやってきた時も、「コブラちゃんいないなら意味ねえ」とかいって帰っちゃってるし、そんな楽しみにしていたコブラちゃんが遂に高校にやって来てくれた時には、テンションブチ上がりで手叩いていたし、喧嘩後も、コブラちゃんの顔が思い浮かんだり、遂には会いに行っちゃったり、「またやろうぜ」とラブ・アプローチをしちゃっていたりする。

村山さんはコブラちゃん大好きなので、これは攻略済み。(乙女ゲー的な意味で)

 

ホワイトラスカルズのロッキーについても、ダウトから逃げた美保を匿ってもらったり何やりで、交流が生まれている。

あいつらそんな仲だったっけ? 男は拳で語り合うんだよ! ということで、ロッキーも攻略済みと言ってよかろう。

 

また、達磨一家の日向についても、一期のラストで熱いタイマンを張り、SWORD同士の狭い縄張り争い如きに自分らの力を消耗しあう不毛について説くコブラに、日向も一目置いたというか、日向が、自分のこれからを考え直すきっかけになったようである。

 

しかし、ルードボーイズのリーダーであるスモーキーだけが、コブラに攻略されていない。(確か。されてたらごめん。)

まあ窪田正孝のスケジュールの都合なのかもしれないが(ルードの登場シーンはやたら使い回しや回想が多かったり出てきてもスモーキーは病による不在だったりするのも)、それでも、無名街でスモーキーと直接対面を果たした時、山王側から出てきたのは、ヤマト・ダン・テッツであって、コブラは不在だった。

それも、スモーキーが途中で血吐いたりなんやりで曖昧になるし、この過程で、実は裏で糸を引いているのは家村会だというのが判明し、「SWORD同士で争ったらあいつらの思う壺だ!」ということになり、結局、直接対決にはならなかったはずだ。

 

コブラによる、SWORD各チーム攻略を、

LDHによる、スター●ストやワタ●ベエンターテインメントその他という他事務所を掌中に収めていくというのは言いすぎだが手を組んで(芸能界に於いて)勢力を拡大していく、打倒ジャ●ーズ!打倒バー●ング!

決意表明として見ると(論理の飛躍)

やっぱりここは、窪田正孝も攻略しておきたいところである。(論理の飛躍)

EXILE TRIBE的には、EXILE TRIBE側の誰かによって、というか厳密には、LDHの将来を担うスターグループたる三代目JSBの誰かによって、窪田正孝は攻略されねばならないのである。(論理の飛躍)

 

しかし、「THE MOVIE」のコブラには、琥珀さん説得という何よりの大きな役割と見せ場があるのであって、同じ映画の中で、琥珀さんも攻略し、窪田正孝までも攻略してしまっては、流石の岩ちゃんも持って行きすぎっていうか、話がとっちらかってしまう。いやまあ最初からとっちらかってるんだけど。

ってことで、白羽の矢が立ったのが、岩ちゃんと同じく、三代目のスターである登坂広臣だった、に違いない。(論理の飛躍)

あれは、これまでちょっとしか出てこなかった登坂広臣の見せ場を作るというのと同時に、「EXILE TRIBEによる窪田正孝攻略」という大役、という意味と必然があったのだ! たぶん!!

 

このように、ハイローという物語のシナリオ的には、一見不可解に思える展開も、「EXILE TRIBE」の話、として見ると途端に理解が明快になる。

 ただ、コブラ窪田正孝を攻略しなかったかについては、あんまり自信がないので円盤で確認したい…なんか、レッドラムの時は世話になったし云々みたいなこと言ってた気もする…(でもコブラいなかったよねあれ)

 

 

ようやく気付いたこと ③時間軸の崩壊

 

 ところで、これもようやく分かったんですけど、ムゲンが日向会をボコった頃って、コブラとかヤマトって高校生だったんですね…

というのは、ダン高校野球試合を観に行っている時や、ノボルと「もうすぐ高校卒業だなー」なんて話をしている時、コブラやヤマトが着用しているのは、Gジャンの次に、ムゲンが巨大化して以降着用されることになった革ジャンユニフォームだからだけど、これについて一点、不可解なことがある。

 

時系列を整理すると、

 

①タツヤと弟分だった、コブラとヤマトの加入 というシーンがあり、当初はタツヤと琥珀の二人だけだったムゲンが、7人体制になったことが語られる。

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②その、楽しかった7人時代から、話は「3年後」に飛び、

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③タツヤが、洋食屋をやりたいという話をし始め、ITOKAN創設のシーンとなる。この時点ではまだ、ムゲンのユニフォームはGジャンなのだが、

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 ④コブラやヤマトが、ノボルと「もうすぐ高校卒業だな~」と話している時点では、革ジャンになっていることが分かる。

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つまり、④の情報と、①~③の情報が噛み合わないのである。

18歳(高校三年生)時点では革ジャンとなっており、この一年の間に、Gジャン→革ジャンへの以降があったとしても、その「三年前」というのは、

中学三年生(15歳)なのでは…? バイクの免許取れないよね…?

まさか、こいつら、チハルをdisっといて自分たちは高校ダブってます…?

 

 

登坂広臣について。

 

と、やっぱり結構適当にその場で設定作ってるのでは…?

疑惑が出たところで、登坂広臣の話をさせてほしい。(藪から棒)

まるで繋がりがあるように書いたが、前項とは全く関係がない。登坂広臣の話をさせて欲しい。

 

実を言えば、登坂広臣という男に出逢ってしまったのは、ハイローが初めてではない。

というのは、2年くらい前、能年ちゃん主演の「ホットロード」という映画が公開される時、ふとした興味で予告編を見たことがあった。

その時、能年ちゃんの相手役・春山を演じていた男性を見て、衝撃を受けたのであった。

 

www.youtube.com

 

誰…? この人誰…? 超雰囲気あるじゃん!!! すげえ新人だ!!!!

 

ということで即座に名前をググった。

しかし、調べてみると、若者に人気絶頂のグループ、三代目JSBとやらのメンバーだということが判明したのである。つまり、ゆらゆら帝国やミッシェル、嘘つきバービーや八十八ヶ所巡礼などを愛する、サブカル・トンガリキッズ(古い)であるところの私が、絶対に、絶対に一番ハマってはいけない相手である。

ということで当時の私は、「俺はサブカル好き俺はサブカル好き俺はサブカル好きEXILEは糞EXILEは糞」という後天的理性と知識によって、「春山…イイ男…」という本能を封印することにした。なのでホットロードも観なかった。馬鹿。

 

ホットロード自体は、最近になって観たが、凄まじく壮絶につまんなかったので(30分で観るのをやめたのでどうなったのか不明)観なくてよかったとは言えるのだが、もう、くだらぬプライドで本能に抗った当時の自分をタコ殴りしたい。

俺は間違っていなかった、イイ男だよ!!!!!!!!

 

まず、何より作画がいい。顔かよ!って感じだが、顔だよ!!!

いや、厳密には顔だけではなくて、立っているだけで、あ、これは常人とは違うなという、雰囲気や立ち振る舞いを含めた、容姿なのだが、とにもかくにも、スターにはそういう、「只者でない存在感」が必要不可欠である。観客の目を自分の方に惹きつけねばならないからだ。この人を見ていたいと思わせる力。

これはたぶん顔の造りの精巧さとか演技力とかそういう小手先の次元ではない、持って生まれた天性のもの。後で詳細を述べるが、私は、そういう、存在に圧倒的な力がある天性のものを持った人にすこぶる弱い。

 

ホットロード」がクソ作だったのは、(その後、「この世界の片隅に」までこれといった良い作品に恵まれなかった)能年玲奈にとってもかなり惜しいことではあるが、更に惜しむらくは、もし、「ホットロード」が、30分で観るのを断念するような壮絶クソ映画ではなく、傑作でありさえすれば、たぶん、世間に多大なる爪痕を残す、「登坂広臣発見映画」になり得たはずだということだ。いや、その頃既に三代目人気あっただろ? ってのは置いといてだな。

 

たとえば、

ヒミズ」での染谷将太、「共喰い」での菅田将暉、「ふがいない僕は空を見た」の窪田正孝、「渇き。」での小松菜奈 をはじめて見た時の衝撃。

誰なんだ、この人は!? という衝撃。びっくりしていたら、あれよと言う間にスターダムにのし上がっていった。俳優には、そういう衝撃的出世作もやっぱり必要だ。どんなにイケメンであっても、三流作品の量産型イケメン役で使い古されては、やっぱり三流俳優の域を出られないのである。

 

と御託を述べたが、まあ要は顔が良いって話です。この顔が良いっていうのは、単純にイケメンってことではなくて、まあイケメンなんだけど、上記に書いた諸々込みでの、「顔が良い」。

顔ファン過ぎて、紅白でもテレビの前で「光はいいから登坂を映せよ!!!!」とずっと叫んでいたくらいである。ほんとうに嫌な大人になったものだ。

目の下にホクロがあるのもセクシーでよいし、結構ガタイがいいくせに萌え袖率(あと肩から服が落ちてる率)が異様に高いのもポイント。

 

そんな作画のクオリティでいえば、三代目JSBのMVの中で一推しなのが、

「Eeny, meeny, miny, moe!」

www.youtube.com

 

これは、曲もアップテンポかつスタイリッシュで一番好きなのだけれど、全員、顔が綺麗でうっとりする。

更にポイントは、横並びになって、登坂くんや今市くんも割と踊っているところ(いや他でも踊ってんだろうけど)

パフォーマーとボーカルに役割がわかれていることの多いEXILE TRIBEの中で、三代目はボーカルも割と踊っている気がする。

これが、全員が歌って踊るジャニーズのようなグループとは違う効果を観る人に対し生んでいて、本来、ダンスが専門ではないゆえに、「登坂くんが…踊ってる…」という謎の感動と、トップアーティストに対して言い方はめちゃくちゃ悪いが、我が子の学芸会を見守るが如き母性本能を呼び起こすのである。端的に言うと、きゅんとする。貴重ゆえに、「絶対に目に焼き付けねば!」と注視する羽目になる。

 

踊っているのにきゅんとする度で言えば、「J.S.B.DREAM」も捨てがたいが、この曲は腐女子的にもズキュンポイントがありまして、

 

www.youtube.com

 

これ!!!! ここ!!!!

全員が踊りながら前に出てくるところ、岩ちゃん(だよね?←サングラスかけてるから顔の見分けに不安が残っている)の肩を、グッと抱き寄せるところから、

 

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フレーズの終わりに合わせて腕を組むまでの流れ!

すげえ、いい!! ちくしょう語彙力がない!!

 

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で、一億三千万分の一億二千九百九十九万九千九百九十九人にとってはどうでもいい情報だが、私の好きな男は大まかにいって、

「寝起きが悪そうな男」と「圧倒的な力や陽のあたる人生を歩み続けてきたゆえに自分に絶対的な自信がある男」の二種類に分かれる。

松田龍平染谷将太なんかは前者だが、羽生くんや、セクゾンの中島健人くんなんかは後者である。

登坂くんが醸し出す雰囲気からは、何故か、めっちゃ寝起きが悪そうかつ、陽のあたる人生を歩み続けてきた感がある。

 

雨宮広斗とまではいかないまでも、おそらく本人も結構、そんなにベラベラ喋るタイプではなくて、クールでマイペース寄りなんだろうけれど、一方で、「モテ期は幼稚園から中学までだった、幼稚園の頃はバレンタインチョコを下駄箱から溢れるほど貰った」とかアパレル店員時代も「売れない服でも登坂が着れば売れた」という陽のあたりっぷり、ずっとモテモテで生きてきたことに(つまり自分は他人から拒絶されないだろうという自信に)裏打ちされた愛嬌というか、甘え上手の感じがあるのが凄くよい!

 

番組の、ゲームとかに失敗すると、何故かすぐ人の肩を抱きにいくのとか!!

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めちゃくちゃ可愛かったのはっていうか今のところ俺的ベストオブ登坂広臣は、「メンバーの中で甘えん坊なのは誰?」みたいな話になった時に、登坂くんが真っ先に、「岩ちゃん」と(何故か)抱きつきにいくのだけれど、他メンバー全員に口々に、

「いや臣でしょ」「臣ちゃん」と言われ、「え、俺?」となっていたところ。

でも何故か岩ちゃんから身体を離さない。なるほど甘えん坊である。

 

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なので、肩が当たったとかバイクを蹴られたくらいで人を再起不能なほどボコボコにしても、お兄ちゃんの話を全く聞かなくても、チッうるせえなとか言ってても、どっか弟的可愛さが残る、雨宮広斗というキャラクターは、こういう、登坂広臣という人間ありきなんですよね!

ゆえに、「RED RAIN」は、登坂広臣のポテンシャルと魅力を存分に引き出した、アイドル映画としては一億点ってことなんですよ!

その意味で、外からもたらされた、既存の役柄に人を当てはめるのではなく、まず人があって、それから役が生み出される、自分達で映画作ればいいじゃん的HIROさんの発想は、プロデュース的には非常に正しいわけですよね!! 私も一億円あったら絶対やりたい!!!

一億円じゃ足りないか!レコード大賞くらいしか取れないか!!!

 

 

三代目とマイルドヤンキーの話。

 

 ところで、三代目の中でもう一人、圧倒的陽のあたる人生を歩んできた感のある人物といえば、我らが(我らが?)岩ちゃんである。

面白いのは、というか、「三代目 J Soul Brothers」というグループの面白さだと思うのは、岩ちゃんの陽のあたりっぷりは他とレベルが違う。

一つには学歴による分断というのもあって、この言葉は、後でひっくり返すのを予め宣言しておくので許して欲しいが、いくらモテたって所詮、EXILE TRIBEという場がなければ、中学の時モテてていたカッコいいヤンキーの先輩の人生、郊外のマイルドヤンキー的人生テンプレの域を出なかったであろう登坂くんや他と違って、岩ちゃんは普通に生きていてもこの日本社会の上層エリートだったような人だ。

実家は社長、地方出身なのに中等部から慶應に行くような(行かせるような)教育・文化的資本と金銭もあり、単に学歴エリートというだけでなく、慶應でも有名なダンスサークルを仕切ったり、ミスターコンテストに出たり、素人時代から、小林直己なんかと知り合える場所にいたくらいなのだから、そういう芸能関係とも人脈が築けた位置にいる、所謂、大企業の内定がバンバン出るタイプのリア充。なろうと思えば、彼らを使うテレビ局側にもなれた。

(っていうか今でも、後々はHIROさん側になりたいんだろうなって野望が言動に見え隠れしているのがとても良い)

 

というわけで、

フリーターや肉体労働者あがりのメンバーにとっては、EXILEオーディションというのは、自分が成り上がるためのほぼ唯一といっていい「希望」であり「夢」だが、岩ちゃんにとってのみは、その時点ではむしろ、「転落」ないしは「これまでの努力と人生が無駄になる」可能性の方が高かったわけである。

 

っていう「EXILE TRIBE」という場がなければ、かなり違う人生を歩む可能性のあった、日本社会では通常、階層が分断されている人たちが、同じグループに集っているというのは、「物語的」な面白さもあって、

これは櫻井くんのいる嵐なんかも近いような気がするが、ジャニーズは、言っても10代半ばくらいから芸能界で活動しているので、やはり、20代もう人生が決まりかけている時にスターになった三代目とは違う。

 

こうしたバックボーンを背負っていることは一見、「夢」のある話のように思えるが、でもなあ、まあ考えてみれば当たり前の話ではあるのだが、やっぱりその辺のマイルドヤンキー共とは違うんだよ。彼らはやはり選ばれし者なんだよ。

それは無論、「自分の人生を変えたい」とある日決意し実現のため努力するというマインドの問題でもあるし、ボーカル二人で言えば、三万人の中の2人に選ばれるためのカリスマ性とかイケメン力とかそういうことでもある(※昔数えてみたことがあるが、東大に入れるのは同年代の中の0.2%だし旧帝~慶應レベルまでいけば2%くらいなので、確率でいえば東大に入るより希少なことにはなる。毎年試験やってるわけじゃあないしな)、

そういうことでもあるので、「天性の存在感という圧倒的な力」が持つある種の、こちら側が突き放されるような「残酷さ」に弱い私としては、たまらんのである。(この話は、ユーリのくだりでもしたい。)

私はそういう、「残酷さ」をどうしても突きつけられざるを得ないところが、三代目のっていうか、登坂くんの魅力であるよなあと思っている。大仰な物言いをすれば、それこそが、美しい者が持つ魔力。

強い光は影を生み出しその光が強ければ強いほど影が濃くなる…(なんかそんなナレーションあったよな) というのは結構その通りで、概念的な言い方だが、私は、強い光という存在は、その裏にある暗い影の予感を示唆する故に、惹かれてしまうのだ。

 

でなかなか大仰でポエミーな話になってきましたが、種類は違えど、「マイルドヤンキーに親和性が高いように見えて、実はギリギリのところで突き放している」残酷さっていうのは、たぶん、ハイローの世界も持ち合わせていて、結局のところあれは、マインドとしては、

 

「Change or die」

 

なんですよね。

ハイロー世界は、そもそも借金だの人さらいだの殴り合いだの治安が超絶に悪いっていうほかに、社会学の場なんかで語られる「下層社会」の特徴っていうのが割と表現されていて、だから、そういう価値観をベースにした社会に生きていない人にとっては最初、非常に馴染みにくいのだと思う。

例えば、「サラリーマンが殆ど(つうか全く?)出てこない、手に職的自営業主義」「親世代の生き方や職業のトレースという再生産」「血縁・知人間の絆は強固だがそれ以外は過剰に敵対視する身内の絆至上主義」「法や司法に頼らず争いの制裁や報復を自分たちで行う自治・私刑主義」

言い方は悪いが、どれも、いかにも、ザ・下層社会の特徴って感じだ。

 

その上で、でも、根幹を成すのは、「変革さもなければ死」なのである。

ムゲンや琥珀にまつわる描写では、学生時代の幼馴染的友人たちといつまでも終わらない日常をダラダラと楽しく過ごす世界は有り得ないと突きつけている。ヤンキーたちはいつかネバーランドから卒業し、自分の道を見つけなければならない。劇中で一番、マイルドヤンキー的世界に近い山王連合会のコブラでさえ、「そうして、いつか下の世代に受け継がねばならない」と言っている。

 

 

生き残るためには変わらなければならない。

私は今年、自らの嗜好を決定するのに、業界内や支持層みからの評価や立ち位置みたいな指針から逃れられない糞サブカル的自己を若干、若干捨て、登坂くんーーー素敵ーー!!と言えるようになった自分になれてよかったと思う。

 

いきなり話が矮小になった。

 

 

(本当はユーリの話もしたかったのだが予想以上に長くなったのでまた今度)