センチメンタルの涅槃

読書、漫画、映画感想用。中二病と喪女をこじらせた24歳。吾妻ひでお、山田花子、真造圭伍、九井諒子などが好きです。ボーイズラブの話多し。

【神に】この夏最高のお祭り映画!!!! HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY【感謝しろよ?】

 

 

昨年何故かうっかりハイローにハマった結果、これまで何度も長々と「HiGH&LOW」について語ってきていたわけですが、

 

↓これまでの記事

【映画一作目の感想】

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【RED RAINの感想】

barakofujiyoshi.hatenablog.com

 

【RED RAINを受けての雨宮兄弟妄想】

barakofujiyoshi.hatenablog.com

 

 【ドラマを一巡して気付いたことの話】

barakofujiyoshi.hatenablog.com

 

 

ぶっちゃけ、今言いたいのはこれだけだ。

御託はいい!!!!!! つべこべ言わずとっとと観ろ!!!!!!!!

この間の金曜ロードショーは視聴者舐めてんのか!?って感じに本当に心底クソだったけどあれは忘れて、今すぐ観ろ!!!!!!

これまでのあらすじは冒頭で説明されるから大丈夫だ!!!!

 

(あるいは初見用にこの映像で説明されている!!)

 

www.youtube.com

 

 

私は、公開日は土曜出勤日だったけどやっぱりどうしても観たくて夜に新宿ピカデリーに行きあまりの面白さに深夜大興奮で帰宅したものの

 

 

 あまりにも見所が多すぎてというか全編見所で脳内処理しきれなかったため日曜に今度は丸の内ピカデリーでもう一回観に行った

しかし先程の「とにかく観ろとしか言いようがない」という言葉と矛盾するようだが、これは本当に全部感想を語ろうと思ったら、DVDで20秒ごとに止めて「今のここさー!!!」ってやり方をしなければならない。

そのくらい語りたいポイントが、

雨宮兄弟の関係性萌えや心臓が止まるかと思うくらい萌えた雨宮兄弟の超ハイパーご褒美シーンについては三時間くらい語りたいし、今回初登場のなおなおコンビの素晴らしさについても語りたいし、ジェシーの登場シーンや「神に感謝しろよ♥」の魅力についても語りたいし、他にも九十九さん不死身すぎ問題とか、村山さんが相変わらずコブラちゃんを好きすぎる問題とかもう、もう…っっっっていうか広斗ーーーーーーーー!!!!!!!! 広斗ーーーーーーーー!!!!!!

あんな状態で11月11日までお預けなんてどうすればいいんですか!?!?!?!?

11月11日、羽生くんのNHK杯とハイロー新作っていう今の私の全生きがいが同時に来ちゃうなんて、クリスマスと誕生日と正月が一緒に来たみたいな、っていうか11月11日って実際にリアルに私の誕生日なんですけどね取り乱しました

 

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あまりの大興奮と衝撃に取り乱しましたが、

車やバイクが飛び交う(いや比喩ではなくほんとに飛び交っている)派手なアクションシーンにテンションぶちアゲの音楽、顔が綺麗な男たち、観ているだけで脳内アドレナリンがドバドバと出てくるのが分かる楽しさもさりながら、映画の出来としてもこれは前評判通り「HiGH&LOW THE MOVIE」や「RED RAIN」よりも格段に面白くなっていると思いました。

それはもう冒頭の映像から顕著で、最初はルードボーイズの無名街から始まるんですが、今回は幸いなことにいきなり爆破されたりはしませんが、あの工場跡だか何だか分からない無名街全体プラス街の外までがかなり高いところから俯瞰でぐわああっと映る。

そうなんですよね、たぶん気のせいじゃないと思うけど、いつもより高いんだよね!!!!

その、普段より高さマシマシのところから、街の中で人さらい(素朴な疑問なんだけどハイロー界の人さらいって、いつもなんであんな白昼堂々とやっちゃうんですかね…「ルードだ!!」じゃねえよ、見つかるに決まってんだろ)を発見したルードボーイズの面々たちが、パイプや柱などを伝って下までガーーーっと下ってく、凄い。もうここでテンション上がる。

 

という最初からテンション爆上げのルードの映像から、例の各チームのお馴染みテーマソングと共に、「達磨一家」「鬼邪高校」「White Rascals」そして「山王連合会」、各チームの映像が順に流れていく。もうずっとニヤニヤしっぱなし、ここから雨宮兄弟が出てくるまで本当にずっとニヤニヤしていた気がする。

だからこれは、よっ!!!待ってました!!!! っていう各クラスタのテンションを最高潮まで高める意味もあるのだけど、

このシーンで、「SWORDの各チームがSWORD外の奴らによって迷惑や被害を被っている」ということを示した上で、コブラ発案で各チームが集まり「外の勢力に対抗するためにSWORDで協定を結ばないか」という流れを作ったことが、最後の乱闘の(ストーリー的)「妥当性」にちゃんと繋がってくわけですよね。

(いや喧嘩することの妥当性という意味ではなく、話の流れとしての妥当性…)

 

これは一つの、ハイローザム1からの脚本上の進化だと思っていて、

つまり映画一作目って、これを言うのは野暮ってもんなんだけどぶっちゃけ、コブラたち山王連合会以外のチームが最後の大乱闘スマッシュブラザーズっていうか、琥珀さん棒倒しに「参加する理由」、というより「参加できた理由」がいまいち分からなかったじゃないですか。

何で日時を知っていた(そしてタイミングよく現れることが出来た)のかも分からないし、山王連合会以外は、確かに外のやつらに迷惑を被っていたけどもだからって別に琥珀さんを止めるゲームに参加する理由や、琥珀さんが倒れたからといって喧嘩をやめる理由も(だってそれじゃあ別に解決してないし)無かったわけじゃないですか。

 

っていうストーリーの欠点が前作にはあったわけだけど、今回、「HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY」ではその辺がちゃんと改善されている上、

「SWORDの各チームが大乱闘に参加してくれるか」はイコール「冒頭でコブラが提示したSWORD協定に賛成してくれるか」ということであるため、乱闘参加の可否がちゃんとひとつの物語展開のポイントとして機能している。

 

ということだから最後に乱闘に現れてくれた達磨一家&日向の、

ラスカルズに喧嘩売ったってことは、SWORDに喧嘩売ったのと同じ、これがSWORD協定じゃあ!!!」

って台詞への一種の感動になるわけですよね

(しかし、前回の「車のボンネットに乗って登場」という伝説の名シーンを残した日向(林遣都)、今回も「ターザン」からのアタックという名シーンを残し、登場のインパクトへのこだわりに余念が無さすぎる)

 

 

というように、前評判通りこれまでの作品より進化というか改善している要素が結構あって、

まあ画面の情報量があまりにも多すぎて全部は二回観た程度じゃとてもとても追いきれていないんだけど、大まかに言うと、

 

・「あんたら確実に殺しに行ってますよね? っていうアクション」

・「格段にセンスのよくなった音楽の使い方」

・「戦闘中に謎回想をやたらと挟まない」

・「カットするところは潔くカットする」

・「決着を精神論(琥珀さん改心パンチとか)で終わらせない」

 

 

とかじゃあないかなあと思う。

 

 

あんたら確実に殺しに行ってますよね? っていうアクションの進化

 

今回のハイロー2を観てびっくりしたというか大きな変化だなと思ったのは、

ハイロー界がどんどん良い意味でも悪い意味でも「俺ーお前 の関係が世界=SWORDの平和に関わる」的「セカイ系」から脱却していき、外の世界との関係性をも描くようになった関係上、

人を殴っていてもどうにも牧歌的な感じのあった(ドラマの最後なんか、SWORDの皆がノボル説得のためにコブラ&ヤマトが視聴者でさえタルくなるほど長々と喋るのをちゃんと待っていたりしてくれるし)これまでとは違って、

今作の琥珀&九十九さん、雨宮兄弟、新キャラである不死身のアサシンというかもはやホラーなターミネーター源治(小林直己)をマジで「殺しに」いってますよね!?

これは結構驚いた。 

 

一応、殴るのはいいけど殺しはアカンみたいな不文律があった気がする(レッドレインだって、一応避けてるだけで殺そうとはしてない)これまでと違って、今回、三、四階?から突き落としたり海に車ごと突き落としたり、誰が見ても確実に、いや流石にそれは死ぬぞ!!!! っていう感じのことを琥珀さんらが躊躇なくやってるシーンが幾つか出てきて、それがただ人を殴るだけではないアクションや映像の面白さと緊張・緊迫感、車やバイクがガンガン飛び交う(比喩ではないです)迫力に繋がっている。

まあ死なねーんだけど…

 

 

ところで、いくら脚本上に改善が見られるとはいえ、脚本にツッコミどころが「無い」とは言えず、まァ誰しもが絶対に思うであろう一番のツッコミどころは、

 

「っていうか、重要なのは中のデータなのであって別にUSBそのもの(物理)ではねえから!!!!!」

 

というあたりで、要するに今回、

レッドレインで、雨宮長男が手に入れ最終的には次男琥珀さんに預けた「SWORD地区のカジノ誘致の利権に関わる情報」が入ったUSBを、何とか世に公表される前に九龍たち(プラス金銭の授受や便宜をはかった情報が出るとマズい政治家や警察など)は奪い返そうと暗殺者を送り込んだりするわけです。

つまりこれって、もし雨宮or琥珀側が既にデータのバックアップを取っていたりすれば(そんな知能があれば)、別にいくらUSB(物理)自体を奪い返しても特に意味は無いわけですし、USBを巡る追走劇と秘匿データの公開ってなんとなく、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」を思い出す感じですし絶対に影響受けてると思うんだけども、ウィンター・ソルジャーだって確か別に公開したのはUSBに入っていたそのものの情報じゃあないわけで

 

そんなことはともかく、中盤、このUSBを巡り

九龍の一つであるヤクザが送り込んだアサシン、源治(暗殺者っていうか普通に若頭なんだけど…でも暗殺者だよね…)と、琥珀&九十九、雨宮兄弟の間で派手なバドンリレー&旗取り合戦バイク&カーチェイスが繰り広げられるわけですよね

 

でもまあここを、バドンリレー&旗取り合戦、要はUSB(物理)を取った人が勝ちっていう単純な話にしたのは、正解だと思う

「何をすれば勝ち」が単純化されることで、誰が「何のために」「何をしている」のかがとても分かりやすくなるのもあるし、だって、このシーン&このシーンの後を見るためだけに1万円払ってもいいくらいだし!!!!!!!!!!

 

これはもう文字で読むと伝わりづらいので直接映像を観てもらうしかないんだけども、

車を一瞬見逃したと思ったらちょっと溜めて走り出した勢いでからだごと車のフロントガラスを割って乗り込む九十九さんとか、バイクから車の上に飛び乗った上、車の上にいる人物を蹴り落とす雅貴とか、車の上に飛び乗ってそのまま刀を突き刺す源治とか、刀で襲いかかってくる源治を振り落とす広斗のバイクさばきとか、車の後ろに手だけ掴まったまま引きずられている琥珀が、あとちょっとで後続の車に轢かれるっていうところから身体を空中で前転させて戻るところとか、そのほか諸々の、LDHの身体能力あまりにも高過ぎでしょなアクションの数々、緊迫感、

車がバイクに突っ込む→バイクが回転→後続の車たちがそれにぶつかって更に火花を散らし回転していくシーンの画の派手さ、

などなどアクションシーンがパワーアップしているのは言うまでもない

(副作用としては、ここで彼らが完全に殺しにいってる&画面が派手なため、一番最後の乱闘より中盤のこっちの方がアクション的に盛り上がってる感が否めない点…)

 

 

いいから雨宮兄弟の話をさせろ。

 

でこれは個人的な蛇足なんだけど、

雨宮の腐女子への配慮(萌え)どころも盛りだくさん!!!

もう雨宮の腐女子は死んでも観に行くべき。どうせ観たあと萌え過ぎて死ぬし。

というのはですね、陽動のために、雅貴が実はUSB(本物)ではなく別のハコをバイクで走っている広斗にバトンタッチする描写があるんだけども、

この、何も言わなくても瞬時に阿吽の呼吸でそれが出来る雨宮兄弟ね!!!!!!!

これって多分、これまで運び屋の仕事を一緒にやってたからできるんでしょうね、同じことをやってたんでしょうね、これまで、っていう設定も生かされている!!!!

 

っていうところだけでも感涙モノなんだけども、それらUSBを巡る争いが終わったあとの、例のハイパーご褒美胸ときめき萌えマックスシーンな!!!!!!!

あの無愛想で基本的にお兄ちゃんの話を聞いていない広斗が、雅貴を立ち上がらせてあげるために手を差し伸べる(!!!!!!)っていうだけでもうホントに心臓止まるかと思うくらい萌えたんだけど、その後、雅貴が凄く嬉しそうに、広斗の手をぐっと引き止めて長く握り続けるーーからの、照れたように顔を逸らしてサングラスをかける広斗までの流れの素晴らしさについては正直あと3時間くらい語り続けたい。

 

だってあれはね、レッレでは、雅貴が最後に尊龍に拳を重ねることができなかったことを鑑みると、物凄く切なくて胸熱なシーンなわけですよ。

 

金曜ロードショーでは雨宮兄弟のトライアングル関係を示す重要な台詞がカットされていたし、あるいはまだレッレを観ていない原始人のためにここで雨宮兄弟の関係性についての前提をおさらいしておくと

 

(下記の過程は主に「RED RAIN」で描かれている) 

 

 

・雨宮雅貴と広斗は、親の再婚によって兄弟になった、義理の兄弟である(雅貴と尊龍は元々の本当の兄弟)

・広斗は、尊龍(長男・斎藤工)のことは尊敬し憧れているが当初雅貴には喧嘩売ってたりした(ってキャラ紹介に書いてあった)。尊龍のことは「兄貴」と呼ぶけど、雅貴については、おねだりする時以外は基本「雅貴」(今回、二回ほど「おまえ」にグレードダウンしていて笑った)

・↑については雅貴も認識しており、レッレで「広斗の扱いは、兄貴の方が上手かった」とモノローグしていることからも、そこにちょっとした寂しさのようなものを感じているのが分かる。(このモノローグ金曜ロードショーで削ったの本当に許さない。三人の関係を示すすごく大事な台詞なのに、全然分かってない!!)

・なので、広斗にとっての「兄貴」というのは、まだ尊龍のことだと思っているから、「お兄ちゃんの言うことを~」と、お兄ちゃんぶりたがる(のだと思う)

⇒因みにこれは重要なポイントだけど、これ私の勝手な解釈だと思ってたけど実際にTAKAHIROがインタビューでそう言ってっから!!!!! 公式だから!!!

music-book.jp

 

・ けれども雅貴は、「RED RAIN」で、「兄」にも「弟」にもなりきれなかった描写がある。つまり、両親が死んだとき、取り乱す弟を宥めたのでは兄である尊龍の方であり、かつ、最後に尊龍が死んだ際も、拳を合わせることが間に合わなかった。その際、傍にいたのは義理の弟である広斗の方である。しかも、広斗の方が、尊龍の意志を継いだーような描写がある

・だから、雅貴はよく考えると、「自分が本当の弟なのに」と、広斗のことを複雑に思ってもいいはず、なのだけれど、それでも、広斗の「兄」になろうとしている

 

まあ上記にはやや私の妄想も含まれているけどもこの前提と関係性を踏まえるとですね、

今作、ここでちゃんと、「弟として」兄貴(尊龍)の意志を受け継いで、かつ「兄として」無事に弟の手を取ることができたことが、レッレでは兄にも弟にもなりきれなかった雅貴にとってどんなに、どんなに、どんなに嬉しかったかって考えると…だからあんなに嬉しそうに広斗の手を握り続けたのだと考えると…またラストを引きずってしまうんだけど…

 

っていうかハイロー2を観たあとでの気付きとしては、自分、

完全に雨宮雅貴に一番強く感情移入してハイロー見てますね…

 

 

格段にセンスの良くなった音楽の使い方

 

これに関しては、単純に私がハイローの各音楽に強い思い入れが出来た&慣れたっていうだけかもしんないので自信ないんですけど、

これまでのハイローで私が気になってたのは、映像としては凄くカッコイイアクションとか盛り上がりそうなシーンなのに、バックの歌が流れた途端曲のあまりのダサさにズコーーーーーっとなって萎えるみたいなとこが結構あったんだけど、

 今回はほとんどそれが!!ない!!! っていうかむしろカッコいい!!!!!

まあ私が慣れただけなのかもしんないけど、映画館を大興奮で出た大きな要素としては、音楽の使い方が良かったっていう要素はたぶんデカい。

 

おそらく前作までと比較した際、ターミネーター源治の登場シーンも(ターミネーターが枕詞みたいになってる…)そうなんだけども、結構、重要なアクションシーンとかスピード感や緊迫感全開の戦闘シーンで、無理に歌が入っている曲を使用せずに、ちゃんと映像に合わせたBGMを使っているんだよね

なのであんま、曲のせいでズコーーっと気持ちの盛り上がりの邪魔をしないどころか、音楽がより観客のアドレナリンを増幅させている! 

勿論これまでのお馴染みの各テーマソングも使っているのだけど、これが、歌なしのBGMで盛り上げたあとに、すごく効果的に、例えば先述のカーチェイス時に建物から雨宮兄弟がバイクでバッと二人で飛び出してくるタイミングでかかり出したりするから、

キターーーーー!!!!的感動がより増し増しとなる

 

で、BGMのセンスと同様に、タイミングのセンスも良くなっていて、

個人的には私、岩ちゃんのコブラ演技がそんなに好きではない(ムゲン時代のコブラちゃんは好き)んですが、唯一、ジェシーとタイマン張っているときの、

 

「寄せ集めのお前らに」「そんな覚悟があるか?」

 

みたいな台詞のところは物凄く良かった。

この物凄く良かったと思った理由として、演技や言い方も大きいけど、バックの曲のリズムタイミングが完璧だったっていうのもある気がする

 

 

 と、全体的にそういう、(LDHのアーティストや曲の宣伝という意図も兼ねている以上)元々のドラマ時代からしてある種のミュージカル映画というか音楽要素もデカいハイロー映画ですけども、

今作の個人的MVPは、NAOTO演じるジェシーさんの登場シーンでかかってたあれっすね…手を挙げてくださいよ、よ、よよってやつ…本当に今日ずっと頭から離れん一刻も早く音源化してほしい…

今作で満を持して登場したなおなおの素晴らしさについては誰もが認めることと思うしこれについてもあと3時間くらい喋りたいんだけども、特にこのジェシーの登場シーンね!!!!!!!! ほっっんとうに良い!!!!!

曲のカッコよさと、ジェシーを演じるNAOTOさんの表情、直線的な動きがかなり不気味な源治(特にあの立ち上がるとことかほんと怖い)の方とは対照的に、飄々としているけどどこか食えない色気のあるキャラクターを象徴するような、ゆらあっと歩いてくる立ち振る舞い、本当に心をノックダウンされる登場シーンじゃないですかあれは

やっぱり、ダンスをやっている人にはこういう「身体」での強い説得力があるんだろうかね??

 

そのほか、ジェシーに関しては、「神に感謝しろよ?」(あれはほんっといい!!!!!)とか「なんだよ、やきもちか?」とか素晴らしい台詞が多々あるんだけども、

今作ではドラマ時代なんかに比べたらだいぶ和らいではいたけども(特にロッキーなんかだいぶ普通になった)、元々、中二病患者が考えたみたいな嘘臭いキャラが満載のハイロー界に於いて、ジェシーは良い意味で肩の力が抜けてるっていうか、割といそうな実在感とオタクが好きな設定とのバランスの取れたキャラ感があって、あれですね、絶対こっから人気出るやつっすね

「やきもちか?」については、NAOTOさんのアドリブらしいんだけども、確かにあそこで、ジェシーコブラに「おい、よそ見すんな」って殴られた後に言う台詞として、これ以上ないくらいに「ジェシー」らしいジェシーを体現しすぎている台詞っていうかいやお前はジェシーの何なんだよって感じなんだけど、これぞ本来実在しないはずの「キャラクター」の方が演技者に降臨している妙というか、ハイローってそういうとこあっていいですよね。

 

また話が逸れたね。

 

 

戦闘中に謎回想をやたら挟まない

 

これも誰もが認めることだろうけども、ザム1の時の「応援上映」で、「回想入りまーす」とか「回想の回想入りまーす」とか散々揶揄されていたハイロー「回想」が今回は、当社比で少なくなっている!!!(当社比)(無いとは言わない)

まあこれはエゴサして散々突っ込まれてるから改善したんだろうけども、ドラマ版も含めて、これまでのハイローの最大の欠点であったわけじゃないですか。観客のテンションが盛り上がりそうな肝心なところですぐ回想に入ってしまうので(しかも何回もある)、話が中だるみしまくって「なっげーんだよ!!!!」って思ってしまうの。

しかも、「回想の回想←回想していることを回想している」という謎の技まである摩訶不思議時空間と化しているシーンも結構あったりして、全然話運びがスムーズでなかったんだけれども、

今回、先述した「音楽」についての話と合わせて、お?っと思ったのは、回想に入る時でも、「例の回想の音楽」を使用せずに、「今進んでいる話で流れているBGM」をそのまま流し続けたまま、ワンカットで回想映像がパッ、パッと切り替わったりしてテンポを殺してなかったりするんですよね

 

雅貴が、遂に例のUSBを公開せんとする時でも、多分レッレまでだったら絶対もっとゆったり回想をダラダラ流し続けた気するんだけども、今回は、カーチェイスの音楽を流したまま映像のスピードを殺さずに「強く」「強く」「生きろ」という台詞の区切りで回想カットをどんどん切り替えてたりして、このあたりは本当に進化だなあと思いました。

(※ただ、最近レッレを見直して重大な事に気付いてしまったんだけど、雅貴が、尊龍の「強く、強く、生きろ」って台詞回想しているっぽいとこあるんだけど、雅貴ってこのシーンいなかったからその台詞は見てないんじゃないですか…ね…)

 

かつ、回想と共に、こちらもハイロー名物「パンチする前に泣きながら長々と喋るアレ」(琥珀さん説得パンチやノボル説得パンチや…)も殆どやらなかったじゃないですか。

最終乱闘の、蘭丸VSロッキー戦で素晴らしいと思ったのは、互いの思想みたいなんを長々と喋る説得合戦なんかにはせずに、代わりに「拳がぶつかる」映像で、両者の違いを、両者が抱えているものの違いを、演者に「語らせ」る手法を取ったこと

映画が語るものは、語れるものは何も台詞だけじゃあない

観客への信頼もあるけれども、演者の身体性と「拳」の説得力への信頼ですよねこれは。

 

 

 

カットするところは潔くカットする

 

これも、回想や説得パンチを挟まない話に関連するんだけども、回想や説得パンチで語らない代わりに、「拳で語る」ことも含め、結構、スマートな映像的手法が増えた気するんですよね今回。

例えば、ダウトやプリズンギャング達に、ホワイトラスカルズの面々がやられるっていうところがあるんだけども、ここの描き方もある種思い切ったというか、凄いですよね

というのは、NAOTOとロッキーの戦闘シーンをも、映してないわけですよ。

映さないことが、逆に何が起こったかを観客に想像させる効果を出している。小説でも漫画でもそうだけど、実は「描く」よりも、効果的に「描かない」事の方が難しいんじゃないかと思うんだけども、今回この「描かない」手法を効果的に取り入れていたりして。

 

戦闘シーンを垂れ流しにし続けるのではなく、

ダウトらがやってくる⇒ホワイトラスカルズの一部が追う⇒追っていったホワイトラスカルズが、ダウトらにボコボコにやられている仲間らを目にする⇒またその追っていったホワイトラスカルズの面々がボコボコになっている⇒…

っていう映像を何度か切り替え、あ、ラスカルズ次々超負けてるっていうのを提示した上で、ジェシーがロッキーの元に乗り込んでくる画を映す

 

ジェシーとロッキー戦がどうなったか?は、

ジェシーがロッキーの杖(折れてる)を持ってダウトの元にやって来ている

ことで画として示されていて、だからそれを見た蘭丸が「ロッキーやったのお前か」って察したわけですよね

かつ、それを受けて、「やっぱりあいつがロッキーか、道理でつえーわけだ」とジェシーが手こずってはいたのだろうことも間接的に示される

 

まあもしかしたら戦闘できない何かしらの事情があったのかもしれんけども、それでもここの見せ方はスマートだなあと思ったし、

他にも、「立ち上がれなくなったらいつでも呼べよ」というコブラの台詞を、最後の大乱闘時、蘭丸にやられて実際立ち上がれなくなってるロッキーの手を、助けにやってきたコブラが取って立ち上がらせる、っていう映像で(映像だけで)ちゃんと回収していたりそういう映画的な見せ方も増えていてこれも大きな改善ポイントの気がします

 

 

決着を精神論で終わらせない

 

正直これに関しては、どういう解釈をしていいのかまだ自分の中で消化しきれていないんですけど…

これまでとの大きな違いは、今回に限っては(広義の意味での)「ラブストーリー」ではないんですよ!!!

いや私が腐女子だからそう思うとかじゃなくて、ハイローの基本構造ってこれまで、トライアングルラブストーリーだったはずなのに!!!

 

ラブストーリーというのは大袈裟な言い方かもしれないけれども、つまり男同士の強い情動的関係。

ドラマシーズン1では、コブラ・ヤマト・ノボルの関係が、シーズン2とザムではタツヤ・琥珀・九十九の関係が、レッレでは雨宮三兄弟の関係がメイン軸であったわけですよ

なので今回の琥珀&九十九と雨宮兄弟の共闘、「前々作と前作で成立した二つのカップルが4人同時に出てくる」BL漫画描き下ろしの番外編みたいな感じになってて面白かったけど、そこから気付いたのは、今回のハイロー映画に限っては、ラブストーリーじゃ…ないんだよ!

 

まあ、ラスカルズにせよ敵役のダウトにせよ、抱えている背景や思想や事情がどうにも薄っぺらいので(ダウトなんか、殆ど記号的な機能しか持ってないし)男同士の強い心理的関係性を描きようがないというのもあるのだろうが、

だから、良くも悪くも、琥珀さん説得パンチでは話が終わらないんだな。

良くも、というのは、なので先述したことと同じく、中だるみしたり観るのがかったるくならないという効果はある

 

悪くも、というのは、そのことがーー「説得パンチ」では「終われな」くなったことが、この物語そして今後の展開上何を意味しているか、と考えるとということで、つまり以前私はハイローザム1を、“セカイ系”って書いたけども、ザム1はまさしく、セカイ系の世界だったわけじゃないですか。

琥珀さん”と“タツヤ”(ないしは、九十九やコブラ達)の関係にケリを付けることが、(何故かどういうわけだか)そのまま、大乱闘の決着に繋がり、SWORD地区の平和と均衡に繋がるーーこの時には彼らの世界はSWORD地区だったのであり、だから、俺とお前の関係が世界の平和に直接繋がるセカイ系だったんですよ

という意味で、ラブストーリーなんですよ

 

それが、レッレになると、(おそらく初めて)「SWORD地区の外」から見たときのSWORD地区、など相対化(客観化)されている描写が出てきて、どんどんセカイ系世界は終焉に向かっていき、今作では遂に、「大乱闘を終わらせた」のは、「外」の勢力である九龍の乱入によるものになったわけです

 

これをポジティブに捉えれば、

今回に限ってはラブストーリーつまり、男同士の狭くて強い心理的関係性ではなく、

もっと別の種類の、「つるむだけが仲間じゃない」「俺たちは元々つるむ様なダチじゃないわな」ーー仲良しこよしではないけども、立ち上がれなくなったら手を差し伸べるもう少しクールな信頼関係みたいな、友情でも愛情でも、しかし完全なビジネスライクってわけでもない絆関係を描きたかったということなのかもしれない

ポジティブな「世界」の拡がりーー“俺”と“お前”の狭くて強い関係性以外の、もっと広い繋がり、にコブラ達は目を向け始めた、それは、コブラが商店街の上に立って言う、「ここに立つと、この街だけでなくそのずっと先まで見える気がして」みたいな台詞にも象徴されていて、そこが一つ、今回、「自分たちに手に負えない九龍云々の話よりも、商店街や自分たちの店の利益を優先する」ダンやテッツらとの決裂や差異として描かれていたわけじゃないですか(まあ今作のコブラ勢、あんま好感持てねーんだけど)

 

しかしこの、「“セカイ系”の終焉」をもう少しネガティブに(ここでのネガティブ、というのは、私が「否定的」に捉えているということではなくて、物語上の役割として「ポジティブ」な意味を持っているのか「ネガティブ」な意味を暗示しているのか、ということです)考えれば、

喧嘩ばっかしてまあある意味楽しかったSWORDの日々が終わってしまう、ガキの喧嘩はするけど殺しはしないような、喧嘩に勝てば何かが解決するような牧歌的世界が終わるっていう展開になっていくのであろうということですよね

コブラ達は、今後「この街だけではなくそのずっと先まで見る」ためにはーー「大人になる」ためには、これまでのように喧嘩(パンチ)だけでは、何も解決しない、という事を呑み込んでいかねばならなくなる…

 

まさに、今回のザム2ではそんな、END OF SKYー青春の終わり、が描かれているわけで…まあSKYにそんな意味があるのかはさておき…っていうか、END OF THE SKYだろっていうのはさておき…

 

 

 

その他まとまらなかったまとまりのない細かい感想(メモ)

 

 ■ケンカっぱやくて基本的にお兄ちゃんの話をほとんど聞いてない広斗だが、今回はちゃんと「広斗!」って雅貴に止められたらちゃんと言うことを聞いていた描写があって、あれ、成長している…と感動した。

 

で思ったんだけど、そもそもですね、何で雨宮兄弟とムゲンがケンカしてたかって、ムゲンを名乗る下っ端が広斗にしょうもない喧嘩を売って、雅貴がくだらねえからという感じで止めてんのに広斗が殴り返したのが発端のはずなんすよ

その後、怒りが収まらんのか広斗がムゲン本拠地に乗り込むわけだけど、雅貴は別にそれ最初は渋々付いていってあげてただけで、雅貴はそもそもムゲンにそんな強い恨みなんか持ってなかったわけだから琥珀のことをどうにも昔馴染みの喧嘩友達くらいに思ってるのはある意味さもありなんという感じだけど、

何なら、よく考えたら、本来最初のVS雨宮喧嘩の発端には直接関係ないはずの琥珀なんか、九龍とは因縁あるとはいえ、USB預けられて殺されかけてんの割ととばっちり…なのでは…ないだろうか…

 

 

■「連絡くらい寄越せっつーんだよなあ、なあ?」と、広斗の同意を求める雅貴の言い方と、基本返事をしない広斗が相変わらずで萌え死んだ

 

■グールになったりしているせいか窪田正孝が忙しすぎてスモーキー、SWORDトップの話し合いや大乱闘など肝心な場面には全く登場せず今回「ただ空を眺めていた」だけの人になってる問題(スケジュールの都合上次作でマジで死ぬんじゃないかと若干心配している)

 

■↑に対して、日向が「あの貧弱野郎とうとう死んだか」とか、やっぱり日向は結構スモーキーのこと気にしててほっこりする。

逆に日向(林遣都)は思いのほか沢山出ているなと思った

 

■しかし、「窪田正孝が忙しすぎてスモーキーがどんどん病弱になっている問題」と「あのラスト」と「っていうかそういえばスモーキー、広斗にザム1の時の借り返してないのでは問題」を鑑みると、次作でスモーキーマジで死ぬんじゃねーのかという心配がある(広斗はどうせ死んでないだろうし)

 

■ドラマ版では一応、「バイクで事故って入院していた」とか「車に轢かれかけて長いこと昏睡状態にあった(助けたタツヤは死んだ)」という設定があったはずの九十九さんについて、今回、車で轢かれてもほぼ無傷どころか、車に乗ったまま車ごと三回転くらい横転してもあんまりダメージを食らった様子がなく、そのまま(おそらく)車と同じくらいのスピードで琥珀さん&雨宮次男に追いついている凄まじい超人ぷり、ハイロー界における「車で轢かれたら流石に入院する」というルールを完全無視しているが、

このことと、「結局、琥珀と九十九は海外に何しに行ってたの?」問題が今作では回収されていないことを鑑みると、海外で超人血清でも投与してもらった説が濃厚だと私は思う

 

■今回、「SWORDの近くには二つの刑務所がある」という設定が提示され、加えて、各刑務所は自分の身を守るためにどこかしらのチームに属さなければという設定、受刑者たちは互いに友達っぽい(日向と蘭丸、蘭丸とジェシー、など)設定があるらしいことを鑑みた時に浮上する、じゃノボル(&二階堂も同じか)はどこに収容されていたのだという疑問

(元受刑者たちがノボルのことを覚えていたり気にしている様子が特にない)

 

■ELLYとメンディーのビジュアルがやや被っている問題について、劇中でプリズンギャングについて「マイティウォリアーズみたいな奴らだな」というツッコミが実際入ってたのには笑った

 

 

【鑑賞日:2017年8月19日&20日】

 

【ハイロー映画シリーズ再再再鑑賞後追記↓】

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